【VRChat】AMD Radeon RX 9070 XT・9070の動作確認

 2025年4月19日更新

シェーダーの動作

Radeon RX 9070 XTと7900 XTXでShader Fes 2021の約200作品を比較したところ、シェーダーの描画の差はありませんでした。

想定外の動作と思われる作品と細かいノイズが乗った作品が1作品ずつありました。2022年に検証した際にはなかったもので、VRChatとUnityのアップデートによる変化と考えられます。また9070 XTはPICO 4、7900 XTXはVIVE Pro 2との組み合わせで確認しましたので、HMDによるシェーダーの描画の違いも見られないようです。

HMDの動作

PICO 4は有線のPICO Connect・90Hzで動作を確認したところ快適にプレイできました。AMD SoftwareのバージョンはAMD公式サイトからダウンロードした25.3.2(24.30.31.04)、PICO OSのバージョンは5.12.0.S、ConnectはV10.4.5、SteamVRのバージョンは2.9.6です。

Quest 2はAir Link、Steam Link、VirtualDesktopのそれぞれ90Hzで動作を確認し、いずれも快適にプレイできました。各アプリのバージョンは最新版です。

VIVE Pro 2はVIVE Consoleの設定で5Kの画質設定がグレーアウトして3Kまでしか使えず、画面に時々ノイズが乗ります。RX 7000シリーズの発売当初には専用版のSteamVRをリリースする対応をしていただきましたので、今回もお問い合わせ中です。

既知の不具合

AMDのリリースノートにある既知の不具合としてSteamVRを使用するとメモリリークによりシステムクラッシュが発生する場合があります。SteamVRの設定でモーションスムージングを無効にすることをおすすめします。

SteamVRの設定の「動画」と「アプリケーションごとの動画設定」でも無効になっているか確認してください。 モーションスムージングの項目が表示されなかったり、設定が上手く反映されない場合は設定ファイルの書き換えが必要になります。設定ファイルを編集して変更する方法は、ぴけぴけさんの記事で詳しく解説されていますのでご参考にしてください。

【VRChat】AMD RadeonでVRをするときに確認しておくこと・トラブルシューティング
https://blog.pikegadge.com/amd-radeon-vr-settings-tips/

一部のVRヘッドセットを使用して80Hzまたは90Hzのリフレッシュレートでゲームをプレイするとスタッター(カクツキ)が発生する場合があります。一時的な回避策としてリフレッシュレートを変更することをおすすめします。

ASW/SSWなどの無効化

VirtualDesktop、Air Link、Pico ConnectにあるASW/SSWなどのフレーム補間技術も9070 XT・9070は十分な性能がありますので無効にするのがよく、Hellcatさんの記事で詳しく解説されていますのでご参考にしてください。

【VRChat】FPSが出ないのは性能不足のせいじゃないかも...? ~PCVRのフレーム補間について~
https://qiita.com/Hellcat_152/items/1bc60fef2fb0cdf3f21f

今回の動作確認ではQuestやPICOでの目立った不具合は見受けられませんでしたが、より詳細な情報が集まり次第追記いたします。

RadeonをVRSNSで使用する際の総合的な情報は下記の記事をご参考にしてください。

VRChatをRadeonでプレイしよう!
https://radeonvr-jp.blogspot.com/2025/06/vrchatradeon.html

コメント

このブログの人気の投稿

VRChatをRadeonでプレイしよう!